4月に入った直後の新月の夜に天狗ケ城へ朝駆けを計画する。この時期はくじゅうから雪が消え御池の氷も解け灰色の世界になる。
こうなると目的は天の川の撮影になる。
山友のSさんと一緒に23時に牧ノ戸登山口をスタート。気温はマイナス3℃で空は薄い雲に覆われていて星は見えない。歩いていると冬から春に向かっていることを肌で感じる。
Sさんと山の話をしたりしてひたすら第一目的地の御池を目指す。西千里ヶ浜に入っても相変わらず星は見えない。天気予報だと見えていいはずだが…
星生崎下に近づくと久住山から天狗ケ城の稜線がハッキリ見えて期待が膨らむ。久住山避難小屋をスルーして御池に足を進める。
御池に着いてまず初めに水面の波立ちを確認するが波が無く星のリフレクションを撮るには好条件となっている。空を見上げると真上に少しだけ星が見えるため、薄雲が切れてくれることを願う。まだ天の川が出るには時間があるため天狗ケ城へ登頂することにする。登頂後、暫く東の空を眺めていると段々と薄雲が切れて星が見えだしてきたため慌てて御池の湖畔まで降りることにする。
撮影ポイントに着くと薄いが天の川を確認することが出来る。撮影準備を済ませ数枚撮影していると残念なことに水面が波立ってリフレが撮れなくなってしまった。あ~残念!!
このため撮影場所を池の小屋付近に変更し稲星山を入れて天の川の撮影を行なう。一段落してSさんと別れ撮影ポイントを誰もいない慰霊碑の丘に決めて向かう。現地に着くと久住町の美しい街明かりが私を迎えてくれた。
池の小屋に戻り暫く休憩してSさんの居る釣り尾根に向かう。何とかSさんと合流し日の出前になったため天狗ケ城に向かう。天狗ケ城の直下に撮影を決め日の出を待つが日の出方向の東の空は雲が広がっていて焼けてくれることを祈る。日の出時刻になっても雲か切れそうにないため撮影を諦め山頂に登ると山友のKさんが思っていたとおり三脚を立てて撮影中だ。挨拶を済ませ暫く会話をした後、山頂での撮影を諦め下山することにした。
今回は、思っていたとおりの天の川の撮影は出来なかったが十分楽しむことが出来る朝駆けとなった。
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