新型コロナウイルスのため、三密を避けてソロで天狗ヶ城に朝駆けを計画する。
目的は、天の川とダイヤモンド中岳の撮影だ。
牧ノ戸駐車場に着くと風があるものの気温は0℃で暖かく感じる。空を見上げると満天の星で3時に牧ノ戸登山口を出発。すると後ろから声を掛けられ振り返るとNさんが沓掛山に天の川撮影で登られるとのことで山頂までご一緒することになった。
沓掛山頂に着いてNさんとお別れし天狗ヶ城に足を進める。
ブロッコリーの丘に近づくとガスが掛かり始め空を見上げると星が段々見えなくなってきた。
星生崎下に着くとくじゅうの山々がガスで全く見えない。とりあえず久住山避難小屋に入り一息つくことにする。そうしていると伊藤さんが小屋に入って来た。外は相変わらずガスで前が見えないとのこと。日の出時刻まで1時間15分前になったため腰を上げて天狗ヶ城に向かう。
空池付近に着くと夜明け前の東の空がハッキリと見え星が輝いている。山はやはり目的地まで着かないとどんな状況になっているか分からないと後悔する。
御池に着き氷で覆われた湖面の撮影を行なうが既に天の川は消えてしまっている。そこそこに撮影を終え強風の中、天狗ヶ城に向かう。
山頂に着くと5名の登山者が日の出を待っている。山頂は先ほどと様相を変えガスガスで視界不良の状態で風が相変わらず強い。その上、気温はマイナス10℃で登山開始時と10℃下がっている。撮影ポイントを探しているとSさんが三脚を立てて準備万端の状態で挨拶を交わす。Sさんに天の川の話を聞くと夜明け前の東の空は満点の星だったそうで写真を見せていただいて尚更早く登ってこなかったことを後悔する。
登頂から40分ほどガスと強風と寒さに耐えながら日の出を期待して待っていると日の出と同時にガスが数分間切れてくれた。この様なご褒美をくじゅうの神様からいただき感謝感謝の朝駆けとなり喜びも倍増となった。
今回は、天狗ヶ城から東のみガスが切れた状態で久住山・星生山・三俣山はガスで全く見ることが出来なった。この様な自然の悪戯を受けたのは久し振りのことで山の気候の不思議さを改めて思い知らされた一日となった。
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