一週間の連続休暇を利用して、南アルプス遠征を計画する。まだ登ったことが無い日本第2の高峰「北岳」を中心に仙丈ヶ岳と白峰三山を単独で向かう。夏場の登山とあって高山植物も満開でお花畑が楽しみな遠征だ!
仙丈ヶ岳 【日本百名山】
8月29日(金)、仕事を早々に終わらせ夜の飛行機で東京へ向かう。
JR新宿駅の近くのホテルに宿泊し、30日9時発のあずさ9号でJR甲府駅に到着。ここから山梨交通バスで広河原経由北沢峠へ午後3時前に到着し、長衛荘に宿泊する。山荘は団体客も多く満員の状態で一人半畳のスペースしか無い。夕食を済ませ早々に就寝する。
3時30分に起床。廻りのざわつきで必然的に起床することになった。外は雨の様だ。前夜頼んでいた朝食弁当を食べた後、雨具を着て仙丈ヶ岳へ向かうことにする。4時30分、登山開始。外に出ると雨は相当強く一日中降られそうな感じだ。登山中、雨は降ったり止んだりで視界も悪いが、登山道の花々が疲れを癒してくれる。
山頂に到着すると不思議なことに一瞬視界が開けてくれた。神様に感謝!暫くするとまた雨に変わり、雨の中の下山となった。北沢峠に下山後、次の宿泊地の広河原へバスで移動し「広河原山荘」に宿泊する。
《7月30日》
JR新宿駅(9:00発 あずさ9号)→JR甲府駅(10:38着)→甲府駅[バス](12:00発)→広河原駅[バス](13:56着-14:25発)→北沢峠[バス](14:50着)
【行動時間】 5時間50分
《7月31日》
北沢峠登山口(4:30)→五合目[大滝ノ頭](6:00)→小仙丈ヶ岳(6:53-7:00)→仙丈ヶ岳山頂(8:22-8:45)→仙丈小屋(9:11-9:19
トイレ休憩)→馬ノ背ヒュッテ分岐(9:54)→馬ノ背ヒュッテ(10:05)→五合目[大滝ノ頭](10:46-10:58 昼食)→北沢峠登山口(11:56)
【行動時間】 7時間26分
《移動》北沢峠[バス](12:50)→広河原[バス](13:10)→広河原山荘(13:17)
《フォトギャラリー》 仙丈ヶ岳の花
白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走
前日、雨の中を仙丈ヶ岳に登った後、白峰三山を縦走する。
【8月1日】
早朝は日が射して快適な状況。前日、長衛荘にカメラを忘れ電話連絡のうえ、バスで広河原まで送って貰うことにした。カメラが見つかって一安心。カメラを忘れた影響で、朝の出発がバスの到着時刻の関係で5時から8時に変更となった。山荘宿泊者は、5時台には全員出発し、少々焦りぎみ。このため本日の宿泊先を北岳山荘にしていたが、時間の関係で北岳肩ノ小屋に変更する。
広河原登山口より入山し、大樺沢に入るとガスで山頂方面は見えない。二股分岐に到着しバイオトイレを利用する。ここから右俣コースで北岳肩ノ小屋を目指す。急登を登り切り小雨交じりの中、小太郎尾根分岐で行動食をとる。休憩後、約30分で今夜宿泊する北岳肩ノ小屋に到着。小屋に到着後、小雨も止んで小屋周辺に咲く高山植物の撮影を楽しんだ。見ることが出来ないと思っていたキタダケソウが咲いていて驚いた。また、クロユリの変種「シロユリ」を見ることが出来た。日の入り前になると昨日、登った仙丈ヶ岳が遠望出来て最高の気分になる。また、昔登った甲斐駒ヶ岳も雲の中から顔を出し、懐かしさがこみ上げてきた。
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広河原山荘(8:01)→白根御池分岐(8:23)→《大樺沢コース》→二股(10:12-10:19 休憩)→《右俣コース》→小太郎尾根分岐(12:36-12:50
軽食休憩)→北岳肩ノ小屋13:26)
【行動時間】 5時間25分
【8月2日】
翌朝、鳳凰三山方面より朝日が昇る。(4時46分)残念ながら曇り空のため、ハッキリとした日の出は見られない。朝食を終え北岳に向かう。急登の途中、ブロッケンが現れた。こんなにハッキリしたブロッケンは初めて見る。2日間曇りと雨ばかりの中で3日目に最高のご褒美をいただいた。 天気に感謝!!
肩ノ小屋から予定どおり50分で憧れの北岳に登頂。しばらく休憩後、北岳の下りは北岳南斜面八本歯のコルのお花畑を経由して北岳山荘に向かう。北岳山荘から間ノ岳までは霧と小雨の中での登行となる。途中、雨具を着たり脱いだりを2回繰り返し、気持ちが晴れない状態が続く中、日本第4の高峰「間ノ岳」に到着。山頂からの視界が利かないため、早々に農鳥小屋へ向かう。この小屋のご主人は色々と噂があり、特に到着時刻が遅れるととても怒られると聞いている。薄曇りの中、13時前に小屋に到着。既に1名先客がいる。到着後、トタン屋根に音を立てて大雨が降ってきた。早く着いて良かった!
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北岳肩ノ小屋(5:51)→北岳山頂(6:42-6:53 休憩)→池山吊尾根分岐(7:15)→八本歯ノコル分岐(7:34)→《北岳山荘方面へ》→北岳山荘(8:34-8:48 トイレ休憩)→中白根山(9:27-9:35
休憩)→間ノ岳山頂(11:06-11:35 休憩)→農鳥小屋(12:44着)
【行動時間】 6時間53分
《噂の農鳥小屋内部》
管理人は思ったより良い人だった。情報どおり甲斐犬4匹がいたが、お客が管理人棟の中に入ろうとすると噛まれて腕が無くなると脅していた。
※水は雨水でお湯と水は無料で貰った。
夕方、雨足が強くなりテント客が小屋泊まりとなったため、小屋の中は超満員となった。衣類を乾燥させる場所が無いため、下着類は着て乾かすしかない。
【8月3日】
いよいよ白峰三山も最終日となった。日の出前に小屋を出ると富士山が見える。遠征すると殆ど最終日になると晴れる。今日はほぼ一日中下りとなるため、膝を痛めないよう慎重に下山する。
農鳥岳への縦走路は、雲は有るが視界が利いて360度見渡せる。快適な歩行となった。大門沢の下りが終わり森山橋を過ぎて車道に入ってから白根館(宿泊先)までの徒歩が一番体に堪えた。
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農鳥小屋(5:14)→西農鳥岳(6:12)→農鳥岳(7:40-8:00 休憩)→大門沢下降点(7:52-7:59 休憩)→《大門沢ルートへ》→大門沢小屋(10:11-10:34
軽食休憩)→休憩小屋(13:21)→奈良田第一発電所(13:47-13:57 休憩)→白根館(14:30着)
【行動時間】 9時間16分
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