長年の憧れであった後立山連峰縦走を計画する。この場所は、特に鹿島槍ヶ岳~五竜岳間が鎖場の難所続きで、かの有名な八峰キレットがある。
今回は、自宅から長野県北部まで気ままな車での山行とする。片道約1000㎞(約14時間)を、9月27日(金)20時に出発し登山口の扇沢を目指す。
日程は、9月27日から10月4日の8日間で後立山連峰縦走(前半)と涸沢の紅葉観賞登山(後半)の欲張り遠征登山である。
《27日》
大西自宅(20:05発)~扇沢(9:20着)
【行動時間他】 13時間15分 走行距離:1,018㎞ 高速料金:9,450円(福岡IC~安曇野IC)
《28日》
扇沢(10:12発)~柏原新道登山口(10:30)~種池山荘(14:18)
【行動時間】 4時間6分 (歩行予定時間:4時間)
登山口から種池山荘まで4時間の予定を順調に3時間48分で到着。
前夜から走行車中での仮眠状態で登山となったが体調も良く天気にも恵まれた。 柏原新道は登山道の整備が十分にされていて気持ち良く登ることが出来た。
種池山荘に到着後、山荘付近から写真撮影タイムとした。
西側に堂々とした剣岳が聳えている。
また、東側に明日登頂する爺ヶ岳が見える。晴れの日の夕景は心も和む。
夕食でビールを飲んだため、前夜からの強行軍もあり早々に就寝した。
今日は、種池山荘からキレット小屋までの縦走だ。鹿島槍ヶ岳からキレット小屋までは難所が数か所あるため慎重な行動が必要になる。特に、キレット小屋手前の八峰キレットが最大の難所となる。
6時22分種池山荘を出発。種池山荘より爺ヶ岳南峰へなだらかな稜線を登る。今日も天気は晴れ。気持ち良く登山が出来そうだ。最初の山頂、爺ヶ岳南峰では可愛い雷鳥が2羽顔を出してくれた。
爺ヶ岳より鹿島槍ヶ岳へ向かう。なだらかな稜線歩きと思いきや難所は無いものの起伏が数多くあり、天気が良いせいか汗が噴き出す。
鹿島槍ヶ岳に到着後、暫く写真撮影タイムを取る。北アルプス・中央アルプス・南アルプス等、日本アルプスが全て眺望出来る。最高の眺めだ。
休憩後、キレット小屋を目指す。これからは難所続きのため、用意してきたヘルメットを被る。キレット小屋までは岩場・鎖場・ハシゴの連続で慎重に足を運ぶ。八峰キレットは、鎖とハシゴが十分に整備されていて難なく通過出来た。その八峰キレットが終わると本日の宿泊先のキレット小屋がヒョッコリ現れた。
今日は、日本百名山の一つ五竜岳を登頂する。登り下りとも難所続きの縦走だ。朝5時前に起床し、剣岳のモルゲンロートに感激し朝食を済ませてキレット小屋を出発。
いくつもの鎖場を通過し、無事「五竜岳」に到着。思ったより時間がかかったため、記念撮影後、五竜山荘を目指す。五竜山荘に到着後、昼食タイムとするが風が結構吹いているため、風除けに山荘入口左側の壁を利用する。昼食を済ませるとすぐに唐松岳頂上山荘を目指す。ここからは鎖場も無く比較的なだらかな稜線歩きとなるが距離が長い。
16時過ぎ無事に唐松岳頂上山荘に到着。約9時間30分の行動時間となった。
当山荘は、リフトを利用した登山者が多いせいかホテルを思わせる様な建物になっている。夕食時と日の入りが重なったが、日の入りが芳しくないため撮影を取り止め他の登山者と会話で盛り上がった。
今日は、いよいよ下山。
朝食前に唐松岳に登り御来光を拝むことにする。15分程度で登頂。生憎。天気は曇り気味ではっきりした日の出は期待できそうにない。それでもなんとか雲の切れ間から日の出を拝むことができた。撮影を行っている間に廻りの登山者は下山してしまい我々も急いで山荘に戻り、朝食を摂ることにした。
登山開始から3日間、天気は全て晴れが続き4日目の今日も晴れの状態で過ごせそうだ。下山後の温泉が楽しみだ!
今回の最大のご褒美は、剣岳が毎日見れたこと。朝焼け・夕焼けとも素晴らしい姿を見せてくれた。天候に感謝!